この記事では、リモートがスタンダードな組織における朝礼の要否について記載しています。
- リモート朝礼のやり方に違和感があり、もやもやしている
- リモート朝礼を続ける前提で、もっと効果的にやりたいと思っている
- リモート朝礼が無駄だと思うのでやめたいと思っている
そんな方向けの記事です。
今後の方向性が定まっている方も、定まっていない方も、本記事の内容が今後のアクションのご参考になれば幸いです。
リモート朝礼は必要か?
結論は、人数と目的による、です。
リモート朝礼という特性上、Web会議ツールを用いてのコミュニケーションとなります。
一対一の場合か、一人から複数人に対して発信する場合は、目的がしっかりとセットされていればリモート朝礼の効果がありますが、目的があやふやな場合は参加者の時間を無駄にしてしまいます。
参加人数ごとに、目的をしっかりとセットして実施しましょう。
参加者が4名程度のリモート朝礼
参加者が4名程度の場合、イメージとしてはチームの最小単位です。リーダーが1人いて、メンバーが3人程度。Web会議ツールの画面に表情が認識できるくらいの数のメンバーがいる状況のイメージです。
この場合は、目的をお悩み相談とすればリモート朝礼を開催してコミュニケーションを増進することができます。
リーダーとメンバーの1 on 1だと解決できない悩みでも、他のメンバーがいることでその場で解決の示唆を得ることができます。
メンバーは、何かあったら相談してね、という状況では相談がしづらいものです。リモート朝礼という場を作り、相談することへの障壁を取り除くことができます。
一方、フレックス勤務制度が導入されている場合は開催時間帯への配慮が必要になります。
リモート朝礼は時間を指定しての開催になるため、フレックス勤務制度でその時間帯は勤務していないという状況が生じる可能性があるからです。
フレックス勤務でも全員が参加できる時間帯での開催とするか、参加できる時に参加する(都合が悪ければ欠席でも良い)として、あくまでも気軽な相談の場を設けるという趣旨で開催するのがポイントです。
理想は、非同期でも相談できるチーム作りです。
相談する側も相談される側も、時間を限定されることがなくなれば、より自由度の高い働き方が実現できます。
参加者が10名程度のリモート朝礼
参加者が10名程度の場合、イメージとしては上記のチームの最小単位〜少し大きめのチーム、〇〇担当や〇〇係のイメージです。
この場合のリモート朝礼の開催目的はリーダーからの一方的な情報共有になります。
それぞれのメンバーからの相談を一人ずつ受けてしまうと、他のメンバーが手持ち無沙汰になります。
もし、それぞれのメンバーからの相談や報告を受けるためにリモート朝礼を実施しているようであれば、
- メンバーを分けて複数回リモート朝礼を実施する
- テキストベースでやりとりをする
といった別の方法をご検討されてはいかがでしょうか。
参加者が数十名程度のリモート朝礼
参加者が数十名程度の場合、イメージとしては複数のチームが集まった組織、〇〇部門、〇〇部のイメージです。
数十名程度の組織規模になると、組織のトップはある程度の権威のある方だと思います。〇〇部長、といったイメージです。
部長が参加するリモート朝礼の開催目的は、部長のメッセージを直接社員に届けることになります。
リモートがスタンダードになると、部長と社員に距離感が生じます。対面がベースだった時は挨拶等で気軽にコミュニケーションが取れたものの、リモートがスタンダードになると肉声を聞く機会が極端に減ります。
部長が何を考えているのかだけでなく、その考えの背景にどのような会社の方針があるのかといったことをお話しいただくことで、社員が会社方針の理解を深めることができます。
部長のメッセージを届けることを目的にリモート朝礼を開催するのであれば、総括的な役回りの方が部長のメッセージをテキストに起こして共有するとなお良いでしょう。
フレックス制度で該当時間に勤務していない可能性もあれば、別の打ち合わせ等で該当の時間の都合が悪く部長のメッセージを聞けない場合が生じる可能性があるためです。
肉声を聞くことで伝わる情報もありますが、メッセージのポイントをまとめてログとして残すことで、後から見返すこともできるようになります。
まとめ
この記事では、リモートがスタンダードな組織における朝礼の要否について記載しました。
ポイントをまとめます。
ポイント
- リモートがスタンダードな組織での朝礼の要否は、人数と目的による
- 少人数での相談会、大人数をまとめる部長からのメッセージ発信なら実施する意義はある
- 中人数で中途半端になるようなら、開催を分ける、別の手段を考えるなどの対応を
企画する側、参加する側が双方納得して、より良い朝礼が実施できることを祈っております。