在宅勤務

【継続3年目】社員目線:在宅勤務のメリット・デメリット

この記事では、在宅勤務中心の働き方を続けてわかった在宅勤務のメリット・デメリットについて記載します。

私の部署は在宅勤務をするかどうかを選択できる部署です。私は在宅勤務を選択し続けていますが、中には出社して勤務することを続けている方もいらっしゃいます。

人事異動のタイミングが重なり、在宅勤務が押し進められるようになってから3年目で3部署目ですが、3部署で継続してわかった在宅勤務のメリット・デメリットについて、社員の目線で記載します。

在宅勤務を続けている人って、どんな感じなの?

在宅勤務をしている方や、これからしようとしている方のご参考になれば幸いです。

継続して実感する在宅勤務のメリット

在宅勤務のメリットについて記載します。

一般的に言われている在宅勤務のメリットと相違はないですが、継続したからこそ実感できた在宅勤務のメリットを記載します。

時間が確保できる

在宅勤務の一番のメリットは時間が確保できることです。
私の場合、出社をしないことにより1週間あたり12.5時間確保可能です。

まずは通勤時間。

通勤に1時間かかる方の場合、1週間あたり10時間の時間が確保できます。

通勤時間1時間 × 往復(2回分) × 5日分 = 10時間/週

続いて通勤に伴う準備時間。

通勤時間の削減だったり、通勤ラッシュの大変さを感じなくて良かったりということはよく言われるところですが、通勤には準備が伴います。
私の場合、洗顔、髭剃り、整髪、服を選んで、着替え、そして朝食時間も含まれますが(在宅勤務中なら朝食を食べながら働くこともできます)、30分(0.5時間)は準備に費やしています。

準備時間30分 × 5日分 = 2.5時間/週

この2つを足すと、10時間 + 2.5時間 = 12.5時間です。

標準労働時間を8時間とすると、約1.5営業日分の時間を通勤及び通勤に伴う準備に費やしていることになります。
逆に言えば、出社をしないことで1.5営業日分の「何か」をすることができます。

もちろん、12.5時間の全てを有効活用できるわけではありませんし、通勤の全てを否定するわけではございません。
確保した時間の使い方はメリットで、通勤をしなくなったことによる悪影響はデメリットで後述します。

確保した時間の有効活用の方法をこちらの記事で紹介しています。

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好きな環境で勤務ができる

在宅勤務のメリット2つ目は、好きな環境で勤務ができることです。
いくつか例を用いて説明します。

好きな音楽を聴きながら仕事ができる

出社している場合、イヤホンをしながら勤務をすることに対して冷たい目線で見られることがあります。
ましてや、スマホのスピーカーから音を出しながら勤務することが許される職場は少ないのではないでしょうか。

在宅勤務の場合は、他人の目線を気にする必要がないため、好きな音楽を聴きながら仕事をすることができます。
集中して何かを考えたい時、一気に作業を片付けてしまいたい時、どうしても気が乗らない時など、その時に合った音楽を自分で選択し自身をモチベートしながら仕事をすることができます。

私はイヤホンを使ってスマホは見える場所において在宅勤務をしていますが、電話が来ると音楽が途切れるため、すぐに電話が来たことに気づくことができます。
理由がない場合はすぐ電話を取るようにしているため、お電話をくださった方からは「電話取るの早いね」と好意的に受け止めていただいています。

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好きな飲み物を飲みながら仕事ができる

出社している場合、近くにある自動販売機にある飲み物か、通勤の途中で購入した飲み物を飲みながらの仕事になりますが、在宅勤務の場合はいつでも好きな飲み物を飲みながら仕事をすることができます。
好きな飲み物が家にあれば、という限定付きですが、好きな飲み物をまとめ買いしておけば問題ありません。

冬は温かいコーヒーをいつでも淹れられますし、夏は氷があるので飲み物がぬるくなることがありません。
会社の自動販売機に好きな飲み物ないんだよなあ、ということにもなりません。

コーヒーの味について語れるだけの舌があればおすすめコーヒーについて語れたのですが、あいにく味の良し悪しはわかりませんでした。
在宅勤務といえど時間は有限なので、お湯はケトルでさっと沸かしています。

在宅勤務での飲み物の選び方をこちらの記事で紹介しています。

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好きな家具・インテリアを利用できる

会社での勤務の場合、以前利用していた方のシミが残ったデスクだったり、ボロボロになった椅子だったり、ということがあると思います。
テーブルや椅子の色、形状、高さ、材質など、自分に合うものを選択できるのも在宅勤務もメリットです。
好きなものに囲まれて仕事をする方が、リラックスして仕事ができると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

オフィス家具だけでなく、観葉植物をおいたり、ポスターを貼ったり、デスクトップを好きなキャラクターにしたりなど、自宅だからこそこだわれるというのがメリットだと感じています。

在宅勤務で必要な家具とスペースについてこちらの記事で紹介しています。

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温度・湿度を自分好みに調節できる

会社だと、夏はクールビズ、冬はウォームビスで冷暖房の温度が合わないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に冬場の乾燥対策として加湿器を設置してくれている会社はいいですが、会社が加湿器を用意してくれないので自分で自席にポータブル加湿器を用意しているという方もいらっしゃると思います。

在宅勤務なら、自分好みの温度・湿度で勤務することができます。電気代・ガス代がかかるのと天秤ではありますが、汗を流しながらデスクワークはしたくないものです。

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家族との信頼関係が構築できる

在宅勤務のメリットの一番目に時間の確保をあげましたが、確保した時間を私は主に家事に利用しています。

朝は洗濯、ゴミ出し、子供を幼稚園へ送ってから在宅勤務を開始します。
昼休みは妻が昼食を作ってくれている間に赤ちゃんをあやします。
夕方は子どもを風呂に入れ、夜になったら寝かしつけます。

毎日できること、毎日はできないことがありますが、「家にいてくれて助かっている」と妻には言ってもらえます。
在宅勤務中は基本的に家族と接触しないようにしていますが、大きい音、泣き声や怒鳴り声がしたらすぐに駆け付けられるので、何かあったらそこにいる安心感があるものだと思っています。

子どもが「あそぼう」と言ってきて仕事が中断することもありますが、会社に出ればいろいろな人から話しかけれられて仕事が中断することを考えると、子どもにつかまる1〜2分はまったくデメリットに感じません。
ワンオペだと一方的に叱られっぱなしだとしても、逃げ場が一応あることが子どもの安心感にもつながっていると実感しています。

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続けたからこそわかる在宅勤務のデメリット

ここからは在宅勤務のデメリットについて記載します。

運動不足

通勤しないということは、自宅〜駅まで歩かない、電車で立たない、駅〜会社まで歩かない、ということを意味します。
どれくらい歩いていたか、電車に座ることができたか等で消費カロリーは違ってきますが、在宅勤務だとそれらの運動をしなくて良いため、その分運動不足になります。
毎日出社していた時はなんとも思っていなかったことが、在宅勤務が続きしばらくぶりに出社すると実はいい運動になっていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

出社するためには歩かなければならないという状況であれば必然的に生活の中に運動を取り入れることができますが、在宅勤務のため歩かなくて良いという状況だと運動不足になりがちです。
前向きに在宅勤務をするためにも、朝のゴミ捨てついでに散歩するなど、日々の生活に運動を取り入れることが重要です。

いつやる?在宅勤務中に体を動かすタイミング4選についてもご覧ください。

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費用の支出増

在宅勤務に必要なものは、PC・スマホ・タブレット等の機器だけでなく、机・椅子・ディスプレイ等のオフィス家具、インターネット回線、電気・水道・ガスなど、あらゆるものが必要になります。
在宅勤務をやり始めるときにイニシャルでかかるコストもありますが、光熱費のようにランニングでかかるコストもあります。

会社によっては在宅勤務を実施した場合に手当てを出すところもあると思いますが、一定の考え方にのっとった手当てになっているはずなので、足りるか足りないかは手当ての設計によるところだと思います。
会社からの手当てで補填できれば良いですが、手当てが乏しい・ない場合は、自身の財布から費用が出ていくことになります。
好きな環境で仕事をするにはそれなりのお金がかかります。

在宅勤務で利用する椅子はこだわらなければ数千円で手に入りますが、会社で使っていた椅子は十数万円するものではないでしょうか。
在宅勤務用に十数万円の椅子を買う、という方は多くないと思います。

会社では当たり前のように付けっぱなしだった電気も、自宅では家計の電気代に響いてきます。
会社では暑すぎる、寒すぎると言っていた冷暖房も、自宅ではその分コストになります。

体感的には、ランニングの費用は在宅勤務メインになる前とそれほど大きく変わっていない気がしますが、イニシャルコストが必要なものはなるべく節約したい、と思っています。

職場の人とのコミュニケーション不足

会社に全員集まっていれば「ちょっといい?」と気軽にコミュニケーションを取れていましたが、在宅勤務が進むとそうはいきません。
在宅勤務でも円滑なコミュニケーションを、という目的で導入されたチャットアプリ等を使いこなせない方がいらっしゃるのは事実です。
もう対面とか古い考え方はやめてチャットアプリ上でテキストでやりとりしましょうよ、と言ってすぐ変われる人ばかりではないのです。

私の場合、在宅勤務するかどうかを選択できる部署にいるため、在宅勤務を選択しない人も多数いらっしゃいます。
在宅勤務を選択しない人が在宅勤務を選択しない理由は、「出社した方がコミュニケーションがとりやすいから」です。
出社する人が一部であれば流れは変わるのでしょうが、出社する人が多数のため、「出社しない=コミュニケーションを取ろうとしない」と見なされます。

私は出社しないことを選択したため、業務遂行上必要なコミュニケーションは取っていたつもりでしたが、管理職からは職場の人ともう少しコミュニケーションを取るように、というフィードバックをいただきました。
ここでいうコミュニケーションとは、何かあったとき、または何もないときにフラッと話しかけられる場所にいてほしい(出社してほしい)という意味だったと理解しています。
在宅勤務をずっとしていると、コミュニケーションの数も、双方で共有する時間も減ってしまうのは仕方のないことですが、それを埋めるために何をしようかという議論にならなかったのは、まだ私の所属する部署が発展途上なのだと思っています。

メリットにもデメリットにも感じないこと

ここからは、在宅勤務をすることでは特にメリットにもデメリットにも感じないことを記載します。

在宅勤務は生産性が落ちる?

在宅勤務で生産性が落ちることは感じませんでした。

業務を進める上での職場の人とは、電話、メール、チャットシステムや会議などで十分コミュニケーションを取ることができます。

全員が出社している環境だとわからないことをすぐ聞けると言われますが、出社していても席にいない、他の人と話し込んでいるなど、すぐに話しかけられないこともあります。
自分の中で聞きたいことがまとまっていない状況で有識者に話しかけられることは利点ではありますが、話しかけられる側からすると聞きたいことをまとめてから質問してくれた方が的確にアドバイスをすることができます。
在宅勤務でも、事前にメール・チャット等で聞きたいことを送った上で電話するといった方法を取れば、自分自身も何を聞きたいのかが明確になっていて、相手も何を答えたら良いのかがわかりやすい状況で生産性を落とさず業務を実施できます。

PC等の機器の環境も、それほど生産性を落とすことはありませんでした。
在宅でもデュアルモニターにすることはできますし、会社のPCへリモート接続することによるラグはありますが、生産性が落ちるほどではありません。

在宅勤務だと働きすぎる?

働きすぎているかどうかを残業時間で測定すると、残業時間は在宅勤務を本格的に実施し始める前とそれほど変わらなかったため、私の場合は働きすぎるということはありませんでした。

働きすぎになるのは以下の要因が多いようです。

  • 作業に集中できる
  • 時間の区切りが曖昧になる
  • サボっていると思われたくない

出社していると「ちょっといい?」と話しかけられることがよくあります。
在宅勤務だと話しかけられにくい=作業が中断されづらいので、集中できることにつながり、働きすぎてしまうというものです。
私の場合は作業に集中できればその作業が早く終わるため、集中は残業時間が少なくなる方へ働きました。

出社していると会議室に周囲のメンバーと一緒に入る・一緒に出ることで、場所も変わり時間の区切りが明確でした。
在宅勤務だとWeb会議になり、自分のデスクからの参加になるため「今日の13時〜14時は会議室Aで会議」といった区切りが曖昧になります。
日中の区切りが曖昧になることは残業時間に影響はなく、むしろ、会議中に作業ができるようになって残業時間が減りました。

サボっていると思われたくないから頑張りすぎてしまうという点に関しては、確かにそうだと思いました。
在宅勤務だと周囲から常に見られている環境ではないため、定期的にアウトプットを出すことで働いていることをアピールしています。
アウトプットは成果物の場合もありますが、進捗の報告や、メンバーへの質問をメールなどで出すようにしています。

在宅勤務を選択しようとする方へ

私は在宅勤務中心の働き方を選択し始めて3年目です。
デメリットも確かにありますが、メリットの方が大きく感じているため在宅勤務を選択しています。
在宅勤務を選択する人がもっと増えれば、在宅勤務を選択しやすい環境が作られていくと考えています。

この記事をご覧になった方が在宅勤務をする参考になっていれば幸いです。

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